①粉体塗装について
粉体塗装の特徴は、1回の塗装で50〜60ミクロン以上の厚い塗膜ができる点と、揮発性有機溶剤(voc)が含まれておらず、環境に優しい点です。なお、粉体という名前の通り、塗料は粉でできています。
液体の塗料を使用した場合、厚く塗ると塗料が垂れてしまうため、通常は1回の塗装で10〜15ミクロン程度しか塗装できません。そのため、60ミクロン程度塗装する場合、3〜4回塗装する必要があり、工数が多くなります。その点、粉体塗装は1回で膜厚にすることができます。
また専用設備で、付着しなかった塗料を回収することもでき、「低廃棄物」で「vocなし」という近代型の塗装方法です。
デメリットは、仕上がり外観で、液体塗料よりも見た目が劣る点と、選択できる塗装色が限定される点です。